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可愛いという一言に鼓動が高鳴るのはおかしい事じゃないよね？
一瞬で顔が熱くなるのを感じる。
そんな私に気付いてるのか気付いてないのか
前を向いたままの康二君に見えない様にふっと息を吐いて心を落ち着かせる。
信号で車が止まった時
正面の大通りのお店から数人出てくるのが見えた。
宴会の後だろうか。楽しそうに話している様子が分かる。
その中に、見覚えのある姿があった。
「……あれ？照兄？」
康二君も気がついたみたいだ。
…照、君？
照君の隣にかけよった1人の女性。
すらっと背が高くて、遠目で見ても綺麗な人。
照君を見上げる表情が
街頭に照らされて輝いて見えた。
テレビで見るよりも、ずっとずっと。
信号が青になって、車を発進させた康二君。
見覚えのある通りが見えて、私の家まであと5分くらい。
その間、会話は無かった。
「ほい、着いたで」
『ありがとうございます！すみません、わざわざ送ってもらってしまって』
「ええんよ？俺がしたくてしてるんやから」
さっきまで流れていた少しだけ気まずい空気を消す様に無理矢理笑って
では、ともう一度お礼を言ってドアノブに手をかけたら
「ちょっと待って」
そう言って運転席から降りた康二君。
え？
今度は後ろのドアを開けた。
そのまま私の隣に乗り込んで、バタンとドアを閉じた。
どういう状況？
後部座先に2人並んで座って
キャップを被ったまま俯く康二君の表情は見えない。
『…康二、君？』
名前を呼ぶと、ゆっくりと顔を上げた。
いつも見る康二君の表情じゃない。
真っ直ぐとこちらを見る目。
次の瞬間、フワッとほっぺに感じた感触。
康二君が伸ばした手のひらが私の頬に触れていた。
時間が止まったみたいに周りの音は聞こえない。
「……泣かんで」
『…え？』
私の目尻をなぞって離した康二君の指が、少しだけ濡れていた。
ハッとして自分で自分の目尻を触ったら溢れていた涙。全然気が付かなかった。
私、泣いてたの？
「さっきのやんな？泣いてた理由」
『…っ』
違う、と言う前にパシッと握られた手。
咄嗟に離れようとしてもさらに強く握られる。
「……照兄やなくて、もっと俺の方見てや」
目の前の康二君の瞳が、大きく揺れた。
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mamemiya(プロフ) - みぃ。さん» こんにちは🤓康二君担さんでしたか！真っ直ぐなひーくんが目の前にいたらグッときちゃいますよね🥺作品の中では是非揺さぶられてください！笑 他の作品も是非宜しくお願いします☺️ (4月23日 12時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - こんにちは。完結おめでとうございます！私も主人公ちゃんと同じ康二担なので、もし私が同じ立場になったら、なんて妄想しちゃったりして。ひーくんの真っ直ぐな思いや、康二くんの切ない思いに心揺さぶられながら読みました。新しい作品、待ってますね☺️ (4月22日 18時) (レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - まあさん» コメントありがとうございます☺️！まぁ様からは他の作品の感想もたくさん頂けて嬉しく思っています🍀ひーくん漢！真っ直ぐ！って感じで良いですよね🥰他の作品もどうぞ宜しくお願いします🙌✨ (4月22日 9時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - こんばんは！mamemiyaさんの作風大好きで、毎回独り言ぶっ放しながら拝見してます😊今回も、良かった💛ひーくんは真っ直ぐ人を愛する感じがする✨また新しい作品期待してます🥰 (4月21日 21時) (レス) id: c613e7ffb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年4月7日 3時
